中国、台湾、香港、シンガポール、マレーシアといった中華圏の話題をお届けする

台湾の宗教を目の当たりにしてちょっと驚いた話

日本から程近い島国である台湾に降り立ったのは
約四年前。

それまでに私は中国は数回経験していたが
中国で宗教的なものを感じることはなかった。

中国では文化大革命で宗教的なものは
ことごとく破壊されてしまったのだから
無理もなかろう。

しかし中国と微妙な関係である台湾は違う。

中国古来の宗教である道教信仰が根付いている。

特に台湾南部に行ってそれは如実に理解できた。

中華的文化の真骨頂である道教信仰は
香港、シンガポールなどでもよく見受けられる。

赤と黄のカラフルな装飾をしているあの寺である。

道教ではさまざまな神があり、独特の髭を生やして
人々の篤い信仰心を一心に集めている。

中国大陸を離れて他の地域に移住した華僑、華人によって
中華宗教は受け継がれているのだ。

台湾、香港、シンガポールの街を歩いていると
道教の祠や廟などをよく見かける。

そして家の中にも道教の神々が祭られていることがわかる。

私は宗教に関心があり、よく勉強していたつもりであったが
今回初めて台湾南部の高雄、台南に行って驚いたことがある。

それは台湾の代表的宗教、道教のスタイルが
日本の代表的宗教である神道に似ているという
ことである。

廟(道教の寺は廟という)の入り口には鳥居のようなものがあり
狛犬のような動物も両側にたたずんでおり、

日本の神社にいるような錯覚すら覚えるようであった。

まあ、そういえば本格的に道教の廟に入ったのは今回初めてで
身をもって体験することが千の知識に勝ることがどんなに貴重なことかが
わかった。

それくらい台湾南部の宗教、道教に遭遇した経験は素晴らしいこと
だったのだ。

幸運にも台湾南部の古都、台南の山間部の見晴らしの良い廟に
休憩がてら立ち寄ったところ、

道教の宗教的儀式に巡り合うことができた。

音楽に合わせて獅子が舞、爆竹が鳴り響き、
廟の奥に祭られている神様たちが人々の手によって
丁重に神輿に運ばれ、他の地域の廟に移動する場面であった。

地元の友人の話によるとこういった場面に出くわすことは
とても珍しいことであるとの事。

そういった意味でも私は宗教的にとてもラッキーだったといえる。

今回のように生きた宗教的儀式を見ることができなければ
道教に深く関心を抱くことはなかったといえる。

日本の神道における祭りに酷似していることで台湾の宗教、
道教にとても親近感をもつことになった。

道教の廟に入るとどこか懐かしさを感じる。
安心感というかやすらぎを感じた。

そのうち、ど派手な爆竹をかき鳴らす台湾南部の道教の
イベントに参加してみたい。

そこでどんな感覚を感じるのか、とてもワクワクする。

 

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